
<第三回~佐藤兼伊知監督・江蘇>
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前半戦を4勝11敗で東南華東地区最下位に位置する江蘇ホープスターズ。しかし、ホープスターズは2005年からCBLに参戦した歴史の浅いチームで、昨年は、わずか3勝に終わり15連敗も記録した。その意味で、今年のここまでの戦いぶりには、チームの成長を認める声も少なくない。若いチームを率いるのは、佐藤兼伊知監督(48歳)。NPBの提携球団・千葉ロッテマリーンズから派遣され今年2月、監督に就任した。同時期に派遣された園川一美投手コーチとともに、江蘇のチーム強化に取り組む。
シリーズ”焦点球人“第三回は、佐藤兼伊知・江蘇ホープスターズ監督にフォーカスする。
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| 【佐藤兼伊知・監督(江蘇)】 |
-初めての中国、ということですが、無錫での生活はいかがですか?
佐藤:私は2月に無錫に来ましたが、ずっと江蘇の選手たちと寮(合宿所)で生活をともにしています。はじめは、食事の面などで慣れない部分もありましたが、時々、日本食のお店に食べに行ったりして、なんとかやっています。(笑) 中華料理のおいしさも少しわかってきました。
-選手たちとのコミュニケーションについては? 言葉の壁を感じますか?
佐藤:通訳が二人いますし、普段の生活上は特に問題はないですね。ただ、野球の指導については、(うまく伝えられず)どうしても困るときがあります。これはもう、「この野球用語を覚えてくれ」ということで、その都度、教えています。
-ホープスターズの選手たちを初めてご覧になったとき、どんな感想を持ちましたか?
佐藤:とにかく若い選手が多くて、また、これまで野球をしっかり教わる機会がない子が含まれていましたので、「時間をかけてじっくり育てていく必要があるな」、という印象でした。実際やってみると、若いだけに、教えるとスッと伸びる子もいますし、そのあたりはすごく楽しみだな、と感じましたね。動きにスピードがあるので、これをどうやって試合で活かしていくか、ということを思ったし、そのことを彼らにも伝えました。
-ご自身は日本でプロ選手として活躍後、コーチとしても経験があるので、こちらにきてから、指導方法などで戸惑いはありませんでしたか?
佐藤:そうですね。やっぱり選手の間に技量や経験に違いがあるので、どうしても低いレベルの子に合わせてあげなければならない、という点はありますね。ときには二軍の選手も交えて全員の前で教えることで、上のレベルの選手にも意義があると思いますし。あとは、レベルに合った個人の練習で引き上げていく、ということですね。
-おそらく、4月の開幕があっという間に来てしまった、ということだったと思いますが、シーズン前は何か具体的な目標をチームとして掲げたのでしょうか?
佐藤:過去2年も3勝とか4勝で終わるチームでしたので、開幕前は、「とにかく前期15試合を五分、8勝7敗か7勝8敗で乗り切ろう。」という話をしました。しかし、ふたを開けてみたらやっぱり負け負けで・・。(笑) (開幕後、上海と四川に5連敗して)「これはちょっと他チームと差がありすぎるな」、という気分になりましたね。その反面、「そのうち勝てるだろう」、という気持ちもあったんですよ。負けているうちに、敗因が少しずつ見えてきて、投手陣を含めてここを修正すれば勝てるんじゃないか、という感じがありましたからね。「一つ勝ったら変わるぞ」、ということは選手にも言い聞かせていました。
-そして、6試合目(4月20日)に初勝利。顧帥男(背番号#39, 20歳)が4安打完投で見事でしたね。
佐藤:顧は、日本の青森山田高校に留学していました。彼は、この日が前期で一番良いピッチングでしたね。ほかの日も同じ投球をして欲しいのですけれど。(笑) 相手(四川)のミスにも救われました。
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