| -4月下旬からは、毎週、孫国強(背番号#0, 37歳)のすごいピッチングが続きました。3試合連続完投勝利。
佐藤:「孫が投げれば勝てる」、というローテーションの柱ができたことは大きかったですね。ほかの投手とは明らかに力差がありますから。
-孫投手の良さはどんなところですか?
佐藤:サイドハンドで投げ込む速球、140Km台は出ます。これに変化球を織り交ぜるので、なかなか打てないですね。投げるだけなら十分、日本のプロレベルにある投手だと言えます。一軍で通用するかどうかまでは分かりませんが。
-投手以外に目を向けると、前期は失策がリーグ最多の51個でした。
佐藤:グラウンドコンディションの問題もありますが、確かに多いです。また、うちの場合はエラーで出塁した走者が失点に結びつくので、試合後すぐ守備練習を1時間以上やっていました。守備は、とにかく体で覚えてもらうしかないですね。
-野手で期待している選手はいますか?
佐藤:張小天(背番号#25, 19歳)という選手がいます。肩が弱いので主にDHですが、彼は理に適った打撃フォームをしていますよ。性格も真面目で、勝負強さがあります。ほかには、ショートの陸毅(背番号#15)。彼も19歳です。脚が速くて肩もいい。まだまだ粗さもあるけど、将来性のある良い素材だと思います。
-お伺いしていると、やはり江蘇は後期も投手中心の戦い方になるでしょうか?
佐藤:そうですね。投手をうまく継いで、失点を少なくして接戦に持ち込む、という戦い方にならざるを得ないでしょう。後期は最初の広東との3連戦がヤマですね。ここをなんとか2勝1敗で勝ち越したい。このカードをうまく乗り切れば、広東を抑えてプレーオフ出場、という可能性が出てきますからね。
-ここまで江蘇のことを中心に伺ってきましたが、他チームを含めてCBL選手全般の印象はいかがでしょうか?
佐藤:名前は出せませんが、日本のプロでも通用するな、と思う選手はいます。
-日本の一軍レベルでも、通用しますか?
佐藤:ええ、一軍でも通用すると思える選手がいますよ。
-リーグ全体に対してアドバイスをするとしたら、どんなことがあるでしょうか?
佐藤:もう少し、審判の技術力向上は必要と思います。ルール解釈などの面も含めてね。また、どのチームも走塁時のスライディングを怠るケースが多い。これは良くない風潮です。うちの選手にも厳しく叱ることがありますが、もっと指導者は徹底させたほうがいいでしょう。ただ、各チームの監督は、日本やアメリカの野球をよく勉強していますよ。すごく積極的に(海外の野球のよいところを)採り入れようとしています。私のほうが教えてもらいたいくらいです。(笑)
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| 【千葉ロッテ・コーチ時代(2007年)】 |
【佐藤兼伊知 プロフィール】
| 出身地 |
日本 北海道札幌市 |
| 生年月日 |
1959年9月13日 |
| 血液型 |
A |
1977年のNPBドラフトでロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)から指名され入団。内野手として、堅実な守備と勝負強いバッティングで活躍した。1992年シーズン終了後に現役引退。以後、ロッテでコーチとして選手の育成などに携わる。2007年は二軍ヘッド兼内野守備走塁コーチ。2008年から業務提携先の江蘇ホープスターズ監督。 (千葉ロッテマリーンズ 事業本部 振興部 野球振興グループ テクニカルコーチ)
【取材後記】 終始、落ち着いた口ぶりで江蘇チームの現状を冷静に語る佐藤監督。指導者としての在籍も含め日本プロ野球界での30年間の経験から、ホープスターズの基礎力の向上に力を注ぐ。生活面での慣れも含め当初は戸惑いも多かったそうだが、若い選手たちと寝食を共にする中で、個々人の性格なども掌握、指導法や実戦での選手起用に活かされているようだ。今は上位チームとの力量差を素直に認めつつも、すでに後期の戦い方をしっかり頭に描き始めている。レギュラーシーズン最後のカードは、地元・無錫で昨年王者の天津と3連戦(9月12日~15日)。 言葉は謙虚ながら、「ひと泡吹かせる」というムードが漂っている。五輪で盛り上がる北京を尻目に、この夏、無錫では佐藤監督のノックバットが連日、熱を帯びるだろう。 第1页 第2页 |