2008年05月29日
2008 CBL News 【Vol.10】
<特集> チーム&個人データ 
  CBL前期をふりかえって

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CBL野球教室に参加するこどもたち(天津) 定着してきた週末快楽での風船飛ばし(江蘇)

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天津ライオンズの強さが際立ったCBL前期。チーム成績表の比較でもその強さは一目瞭然。チーム打率を唯一3割台に乗せ(3割3分7厘)、防御率(3.767)も僅差ながら北京、江蘇を上回りリーグトップ。本塁打は少ないが、盗塁(43個・リーグ1位)、四死球(71個・リーグ2位)の数から、機動力を絡めたつなぎの野球で勝ち続けていることがうかがえる。

ライバルの北京タイガースは、打率(2割9分9厘)と防御率(3.827)がともに天津に次ぐリーグ2位。前期の終盤でようやく投打のバランスが良くなってきた。

天津、北京と同地区の悲哀を味わう四川ドラゴンズは、リーグトップの5本塁打を放ち、総得点(85)は東南華東地区の3球団を上回る。しかし、防御率(5.260)がリーグ5位。第4週、天津相手に3試合で31失点するなど、上位チームとの対戦で投手陣が苦労している。

東南華東地区でトップをいく上海Gイーグルスの打率(2割4分3厘)は、リーグ最下位の江蘇とわずか1厘差。投打に際立った項目がないが、防御率リーグトップの陳海峰と同3位の董事の両右腕がしっかり試合を作っており、リーグ戦序盤の好成績につながった。

昨季準優勝の広東レパーズは、防御率(5.851)が苦しい戦いぶりを物語る。奪三振(102)がリーグ2位と力のある球を放る投手がいるが、この防御率と失策数(45個)から、総失点(115)でリーグ最下位になったのもやむを得ない。

孫国強という投手陣の大黒柱ができた江蘇ホープスターズは、天津・北京にわずかに劣る防御率(3.955で3位)とリーグトップの奪三振数(113)が前期の善戦の象徴。打率2割4分2厘はリーグ最低、本塁打もゼロだけに、後期も投手陣の踏ん張りにかかってきそうだ。
 

以下では、前期に活躍した選手にフォーカスしてみる。

【李林(四川)】
【羅玉斌(天津)主将:右端】
【崔暁(北京)】

【野手編】

打率10傑には、首位・天津から5人が名を連ねた。しかし、好調・天津勢を抑えて首位打者に立ったのは、四川の李林(Li Lin 26歳・外野手)。第3週~第4週の天津相手の6連戦すべての試合でヒットを打ち、第5週の広東との3試合は4番に座り12打数7安打と打ちまくった。

天津からは4番を打つ楊国剛(Yang Guo Gang 31歳・内野手)と主将・羅玉斌(Luo Yu Bin 32歳・外野手)がともに4割を超すハイアベレージでベストテン2位、3位となり、元代表メンバーの貫録を見せている。楊国剛は打点(17打点)もリーグトップで勝負強さが目立つ。

長打力では、上海の陳琦(Chen Qi 28歳・内野手)と四川の劉雅卿(Liu Ya Qing 25歳・内野手)の二人の左バッターがともに2本塁打。陳琦は、第4週から第5週にかけ2試合連続弾を放つなど、パワーヒッターぶりを見せている。

このほかの打者で目立つのは、北京の崔暁(Cui Xiao 19歳・内野手)。開幕から不動の2番に入り、開幕戦では3安打の固め打ち。第4週の広東との対戦では、3試合で15打数8安打と大活躍。三塁打がリーグトップの5本、盗塁(5)もリーグ7位と俊足も兼ね備え、後期も北京のカギとなる選手だ。

盗塁は、天津勢の独壇場。杜亮(Du Liang 22歳・外野手)と王靖超(Wang Jing Chao 19歳・内野手)の若手コンビがともに11盗塁とよく走っている。二人はともに打率ベストテンにも堂々名を連ねており、天津の次代を担うホープに育ちつつある。

【董事(上海)】
【蘇長龍(天津)】
【孫国強(江蘇)】
【鲁超(広東)】

【投手・捕手編】

打撃の天津に対し、投手は上海の主戦二人が防御率トップ3の2枠を占めた。陳海峰(Chen Hai Feng 29歳・右投げ)と董事(Dong Shi 18歳・右投げ)がともに1点台という素晴らしい数字。陳海峰は二番手が多いが、連投やロングリリーフをこなすなど、スタミナ面に強さがある。董事は、4月20日の広東戦から波に乗った。この試合8回を被安打2・失点0で勝利投手になると、続く第3週は北京打線を相手に7回1失点、第4週も江蘇相手に5回途中まで2失点と先発としての役割を十分果たしている。日本のボーイズリーグでの経験も有する董事は着実に成長をみせており、上海投手陣の柱になりつつある。

防御率で上海の二人に割って入ったのは、
前期の途中から調子を上げた天津の白宝亮  (Bai Bao Liang 27歳・左投げ)。4月27日の四川戦で登板以降、先発した3試合で失点はわずかに2点。5月10日は上海相手に4安打完封と安定感を見せている。

勝利数は、天津のローテーションの柱・蘇長龍(Su Chang Long 26歳・左投げ)がはやくも6勝と荒稼ぎ。開幕戦を4安打1失点の完投勝ちでチームに流れを呼び込み、以降も先発・救援とフル回転した。

前期の江蘇の健闘を支えたのが孫国強(Sun Guo Qiang 37歳・右投げ)。サイドハンドから繰り出す速球で相手打者は三振の山を築き、奪三振35は天津のエース蘇長龍を抑えてリーグトップ。5月10日の北京戦でも9奪三振の完投勝利。その前2回の登板も二けた奪三振を演じており、第3週から第5週まで3試合連続の完投勝ちを収めている。

このほかでは、北京の3投手、孟慶遠(Meng Qing Yuan 20歳・右投げ)、周静(Zhou Jing 26歳・右投げ)、李宏瑞(Li Hong Rui 22歳・右投げ)がトップ10の7位~9位に並ぶ。李宏瑞は、勝利数、奪三振もトップ3に入る。前期ふるわなかった広東は、若手の鲁超(Lu Chao 19歳・右投げ)が防御率3点台で頑張っている。

最後に捕手。盗塁阻止率は、上海の郝国臣(Hao Guo Chen 21歳)がリーグダントツの6割4分で、2位の江蘇・张凡(Zhang Fan 18歳)以下の追随を許さない。盗塁阻止は投手との共同作業だが、上海の前期の好調ぶりは、こうした所からきているのかもしれない。

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