2007年8月30日
2007 CBL News 【Vol.14】
特集・北京五輪テスト大会
“グッドラック北京2007”国際野球トーナメント
2008年北京五輪のテスト大会と位置づけられる”グッドラック北京2007”国際野球トー
ナメントが8月18日~23日の期間、五輪用に新設されたばかりの北京市五棵松(WUKESONG)
野球場で開催された。
大会には、中国のほか日本、フランスおよびチェコの4カ国の代表チームが参加。予選ラウンド
から2試合が延長戦となるなど、中国の野球ファンの前で、連日熱戦が繰り広げられた。プロの若
手と大学生の選抜チームで臨んだ日本がWorld Baseball Classic(WBC)初代王者の貫禄を見せて優
勝。決勝で惜しくも日本に逆転負けを喫し2位に甘んじた中国だが、地元の後押しを受け、日本以
外には3戦全勝と成長の跡をうかがわせた。3位決定戦では、大会を通じて善戦が光ったチェコを
フランスが下して大会初勝利を飾り銅メダル。チェコが4位。
以下、中国チームの試合模様を中心にレポートする。
【2008北京五輪マスコットが球場を盛り上げた】
【表彰式で銀メダルを授与される中国代表チーム】
【予選:中国代表vs フランス代表】
2007-08-18 10:00 Wukesong Baseball Field 2
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【試合前に円陣を組む中国代表チーム】
4回まで中国のエース・呂建剛(天津ライオンズ)に無安打に抑えら
れていたフランスが5回にPeyrichouのタイムリー二塁打で先制。
しかし中国は、7回、賈昱冰(Seattleマリナーズ)の二塁打で同点に
追いつくと、劉広標(広東レパーズ)の犠飛で逆転に成功。8回にも
張洪波(広東レパーズ)、張玉峰(上海Gイーグルス) のタイムリーなど
でフランスを突き放すと、呂の後を継いだ張雲峰(天津ライオンズ)と
張力(上海Gイーグルス)がフランスの反撃を抑え切り、中国が大会
初戦を逆転勝利で飾った。
【予選:チェコ代表vs 中国代表】
2007-08-19 18:00 Wukesong Baseball Field 1
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【先制本塁打を放った賈昱冰】
母国中国ではじめての登板となる先発・朱大衛(西武ライオン
ズ)に注目が集まったこの試合、朱は立ち上がりから140キロ
を超えるストレートを投げ込み、実力の片鱗を見せた。しかし、
4回を投げて6四死球と制球力に課題を残した。試合は、賈昱
冰(Seattleマリナーズ)のホームランで先制した中国に、中盤ま
でチェコが追いすがる緊迫した展開。6回、足に死球を受けた
王超(天津ライオンズ)が次打者の初球に二盗を決め、塁上で
ガッツポーズ、地元ファンで埋まった観客席を沸かせる。馮飛
(四川ドラゴンズ)がセンター前タイムリーで応え、王超をホーム
に迎え入れる。結局これが決勝打となり、終盤打線が爆発し
た中国がチェコを9-2で下し2連勝。5回に無死満塁で朱をリ
リーフし、無失点で切り抜けた陳俊毅(広東レパーズ) の好投が
光った。
【予選:中国代表vs 日本代表】
2007-08-20 19:00 Wukesong Baseball Field 2
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【中国代表チームの先発・陳坤】
ともにフランスとチェコに連勝した2チームが3日目に激突。
4回、日本の先発・大田原(福岡SBホークス)から、2007年CB
Lの本塁打王・賈昱冰(Seattleマリナーズ)がセンター越えに先
制弾を放つ。一塁に向かいながら右手をスタンドに突き上げ
る賈の姿に、中国人ファンで埋まった観客席のボルテージは
最高潮に達した。しかし、この日の中国代表チームの見せ場
はここまで。日本プロ野球で一軍登板経験がある日本の投
手たちの速球に、5回以降は1安打に封じ込まれた。5回を2
失点と好投した先発・陳坤(四川ドラゴンズ)の力投も報われず
逆転負けを喫した中国は、予選ラウンド2勝1敗で準決勝へ
進んだ。
この試合、今年6月にCBLからNYヤンキースへの移籍が発
表された劉凱(元・広東レパーズ)と張振旺(元・天津ライオンズ)
が6回にバッテリーを組み、中国ファンとメディアの熱い視線
を集めた。
【準決勝:中国代表vs チェコ代表】
2007-08-22 18:00 Wukesong Baseball Field 2
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【先制打の孙炜】
地元開催で決勝進出に必勝を期す中国は、初回、4番孙炜
(北京タイガース)のタイムリーで先制。2回表に同点に追いつ
かれるが、その裏、張振旺(NYヤンキース)の2点タイムリーで突
き放すと、4回にも張洪波(広東レパーズ)の長打などで加点。7
回には、李磊(北京タイガース)が打者二人を置いて3ラン本塁
打を放ち、大会規定によりコールド勝ち。2006年のKonami
カップアジアシリーズで、当時北海道日本ハムファイターズ(現・
Bostonレッドソックス)の岡島投手から本塁打を放った李選手のパ
ンチ力が試合を決めた。先発の陳俊毅(広東レパーズ) は、
5回を1失点、被安打4にまとめ、今大会2勝目を上げた。
【決勝:日本代表vs 中国代表】
2007-08-23 18:00 Wu keson g Ba seba ll Field 2
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【先制三塁打を放ち塁上でガッツ
ポーズを決める王超】
“グッドラック北京”国際野球トーナメントの決勝は、大会前
の評判どおり、中国と日本の対戦となった。中国はチェコとの
準決勝で、コールド勝ちを決めるスリーランを放った李磊(北
京タイガース)を張洪波(広東レパーズ)に替わりレフトでスタメンに
入れ、それ以外は準決勝と同じ布陣で臨んだ。先発は中4日
でエース呂建剛(天津ライオンズ)が登板。
先攻の中国は、初回1番の候風連(天津ライオンズ)が四球で
出塁すると、続く王超(天津ライオンズ)がセンターへタイムリー3
塁打。あっという間に中国が先制し、観客席は一気に盛り上が
る。今大会2本塁打の3番・賈昱冰(北京タイガース)のタイムリー
安打でさらに1点を追加。大声援の中、一気に畳み掛けたいと
ころだったが、4番・孙炜(北京タイガース)が併殺打に倒れ、得
点は2点どまり。
2回裏、日本が反撃を開始。前田大和(阪神タイガース)、佐藤
吉宏(北海道日本ハムファイターズ)らが、呂に5本の長短打を浴
びせて一気に4点を奪い、逆転に成功する。以降、試合は投
手戦となり、両チームの固い守備もあってともに追加点が入ら
ない。
結局、日本の投手が2回以降は中国打線を散発2安打に封
じ、5-2で大会の金メダルに輝いた。.
【総評】

【大会・二冠王(打撃)に輝いた
賈昱冰】

【中国で初登板となった朱大衛】
中国は、地元開催となった今大会、固さも見られず普段どおりの力を
発揮。日本戦の勝利はならなかったが、2位を確保した。課題だった守
備面は5試合で4失策(無失策が2試合)と安定感を見せ、日本との決
勝戦では二度も1塁走者を牽制で刺すなど、成長ぶりを見せた。
予選と決勝戦で日本に連敗した最大の原因は、攻撃陣の速球への対
応。145キロを超す速球に変化球を織り交ぜられると、とたんに戸惑う
打者が多く見られた。これらは、大会後の8月から10月にかけて予定さ
れる日本と米国への遠征で、プロチームとの対戦を通じて克服していく
べき課題である。
こうした中、賈昱冰(Seattleマリナーズ)が大会2本塁打を放ち、本塁打と
打点の二冠王に輝いたことは、中国の打撃陣にとって大いなる光明と
いえる。ケガでリハビリ中の王偉( Seattleマリナーズ)が復帰すれば、新主
砲・賈昱冰とともに他国の投手陣にも脅威となるはずだ。
投手陣は、呂建剛(天津ライオンズ)、陳俊毅(広東レパーズ)、張力(上海
Gイーグルス)、陳坤(四川ドラゴンズ)等のベテラン選手、張雲峰(天津ライオン
ズ)等の若手選手と海外組・劉凱(NYヤンキース)、朱大衛(西武ライオンズ)
の好投が光った。140キロを超す速球が随所に見られ、変化球のキレ
と制球が増せば、五輪に向けて大いに期待が高まる。
大会終了後、休む間もなく、8月26日から日本遠征へ出発した中国代
表チーム。北京五輪まで一年を切った現在、中国は実力のある海外の
チームと対戦し、投手力、守備力、攻撃力のすべてにレベルアップが必
要である。
来るべきオリンピックの舞台で、地元・中国国民の前で、最高の成績
を挙げることを期待したい!
(写真協力:Good Luck Beijing2007 大会組織委員会)
【”グッドラック北京“国際野球トーナメント中国代表チーム戦績】
3勝2敗:2位(銀メダル)
I 予選ラウンド
| Date |
Teams |
Time |
Venue |
| 18-Aug |
CHN 5-1 FRA |
10:30 |
Wukesong Baseball Field 2 |
| 19-Aug |
CZE 2-9 CHN |
18:00 |
Wukesong Baseball Field 1 |
| 20-Aug |
CHN 1-7JPN |
19:00 |
Wukesong Baseball Field 2 |
II 準決勝
| Date |
Teams |
Time |
Venue |
| 22-Aug |
CHINA 13-1 CZECH |
18:00 |
Wukesong Baseball Field 2 |
III 決勝
| Date |
Teams |
Time |
Venue |
| 23-Aug |
JAPAN 5-2 CHINA |
18:00 |
Wukesong Baseball Field 2 |